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開業資金の融資・補助金|日本政策金融公庫の創業向け融資の使い方

目次

自己資金だけで開業資金をまかなえる人は多くありません。フランチャイズでの開業でも、日本政策金融公庫の創業向け融資や自治体の制度融資を組み合わせるのが一般的です。この記事では、開業前に使える資金調達の選択肢と、審査に向けて準備しておくことを整理します。

開業資金の調達手段は大きく3つ

  • 日本政策金融公庫の融資:政府系金融機関による創業向けの融資制度。実績のない開業前でも申し込めるのが特徴です。
  • 自治体の制度融資:都道府県や市区町村、金融機関、信用保証協会が連携して提供する融資。自治体によって利子補給や保証料の補助がある場合があります。
  • 補助金・助成金:返済不要だが、原則として後払い(採択後に実施し、報告してから支給)。開業時の資金繰りには直接使えない点に注意が必要です。

日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」

新たに事業を始める人、または事業開始後おおむね7年以内の人が対象の制度です。適正な事業計画を策定しており、それを遂行する能力が十分あると認められることが条件になります。

対象 新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内の方
融資限度額 7,200万円(設備資金および運転資金)
返済期間(設備資金) 20年以内(うち据置期間5年以内)
返済期間(運転資金) 10年以内(うち据置期間5年以内)
利率 基準利率。一定の要件に該当する場合は特別利率

出典:日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」(jfc.go.jp)。要件・利率は変更されることがあるため、申し込み前に公庫のページで最新の内容を確認してください。

限度額はあくまで制度上の上限で、実際に借りられる額は事業計画と自己資金によって決まります。開業前の融資では、自己資金をどれだけ用意できているかが重要な判断材料になります。

審査に向けて準備すること

事業計画書

何の事業をどこで行い、どのくらいの売上をどう作るのかを書面にします。フランチャイズの場合、本部の収支モデルをそのまま貼るのではなく、自分の出店予定地の家賃・人件費・想定客数に置き換えた数字にすることが重要です。

自己資金の証明

通帳などで、自己資金がどう貯まったかを示せる状態にしておきます。直前にまとまった額が入金された形だと、その出どころを説明できるようにしておく必要があります。

これまでの経験との接続

開業する事業と、これまでの職務経験がどうつながるかを説明できると評価につながります。未経験の業種であれば、本部の研修とサポート体制がその不足をどう補うのかを具体的に書きます。

資金使途の内訳

借りたお金を何にいくら使うのかを、設備資金と運転資金に分けて示します。見積書があるものは添付します。

補助金・助成金の考え方

補助金は返済が不要な点が魅力ですが、開業資金の当てにするには注意が必要です。多くの制度は「先に自分で支出し、実績を報告してから支給される」後払いの仕組みで、しかも申請すれば必ず採択されるものではありません。

  • 国の補助金:小規模事業者向けの販路開拓支援など。公募回ごとに要件・上限額・対象経費が変わるため、必ずその回の公募要領を確認します。
  • 自治体の創業支援:市区町村独自の創業補助金、家賃補助、専門家派遣など。地域差が大きいので、開業予定地の自治体の窓口や商工会議所で確認します。
  • 雇用関係の助成金:人を雇う場合に使える制度。要件を満たす雇用と適切な労務管理が前提になります。

補助金は「使えたら加算」の位置づけにして、資金計画は融資と自己資金で成立させておくのが安全です。

相談先

  • 日本政策金融公庫の支店:創業計画の相談窓口があります。申し込み前の相談も可能です。
  • 商工会議所・商工会:創業計画書の作成支援や、地域の制度の案内を受けられます。
  • よろず支援拠点:国が各都道府県に設置している中小企業向けの無料相談窓口です。
  • フランチャイズ本部:融資の実績が多い本部なら、事業計画書の作成を支援してくれることがあります。支援の有無は加盟前に確認します。

開業資金は、自己資金と融資で計画を成立させ、補助金は加算として扱うのが基本の組み立てです。融資の準備は事業計画書に集約されるので、本部の収支モデルを自分の条件に置き換える作業から始めてください。

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